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2022年12月12日

栄養士学外実習レポート



私は、11月8日から11月11日まで保育園での現場実習、11月12日は介護老人保健施設のリモート実習を行い
ました。

ー保育園の現場実習ー

保育園では、昼食の仕込み、調理、おやつ作りを主に体験させていただきました。

食数は、午前おやつ(1〜2歳)62食、昼食 210食、おやつ 170食、離乳食 8食、職員食 33食でした。
厨房は栄養士1名、調理員 3名で作業されていました。
朝から厨房に入り、すぐに野菜の裁断にとりかかりました。皮の剥き方、裁断のサイズや切り方、衛生面など
子どもたちが食べることを考えて処理されていました。

野菜の下処理で、一番印象に残っているのはトマトの切り方です。ひじきときゅうりとトマトを和えたサラダに
使用したトマトですが、トマトの皮を剥き、中のゼリー状の部分をくり抜き1センチ角にカットしていました。
皮を剥いてゼリー状の部分をくり抜くのは、子どもたちが食べやすく、そしてサラダが水っぽくならないように
するためだそうです。

実際に食べてみて、トマトのゼリー状の部分がない分見た目もきれいでトマトが苦手な子どもも食べやすいと
思いました。ちょっとした一手間でこんなに変わるんだと感動しました。
 

9時頃に下処理が終わったら一度作業台を清掃してから、仕上げ調理にとりかかりました。時短のため、加熱は
基本的にスチームコンベクションオーブンでされていました。
例えばカレーだったら、カレーの具材はすべてスチームコンベクションオーブンで柔らかくなるまで加熱し、カレーソースは鍋で作り、具材と混ぜ合わせていました。
 
調理が終わったらクラス毎に料理を分配しました。
この保育園は各年齢2クラスずつで3〜5歳児は自分たちのクラスで盛り付けていました。
 


1〜2歳は厨房ですべて盛り付けていました。1〜2歳には、食べやすいよう更に細かく切ってからワンプレー
トに盛り付けました。料理だけでなく、ユニバーサルデザインの食器を使用し食べやすくされていました。

提供する時に間違いがないようクラスの名前が書いてある札を必ず上にのせ、盛り付け量がわかる見本ものせて
いました。アレルギーの子どもには、名前が書いてある札や色のちがうコップを使用するなど間違いがおこらな
いように工夫されていました。

昼食は、毎日違うクラスで子どもたちと一緒にご飯を食べさせてもらい、子どもたちにご飯の感想を直接聞くことができました。1歳違うだけで食べる量も食べ方も何から何まで違い、1つ年齢が違うだけでこんなに違うんだと驚きました。

実習中、鶏レバーを使用した日がありましたが、子どもたちは残さず食べていました。

私は、子どもはレバーが苦手だと思っていたので意外と食べれる子が多く驚きました。
実際に子どもたちに感想を聞いてみたら「変な味」「あまりおいしくない」と言う子も多かったけど
そう言っていた子どもたちも完食していました。

保育士さんにもお話を聞いてみたところ、前はほとんど野菜を食べていなかったが今は前よりもよく
食べるようになったと仰っていました。
栄養士さんが、子どもたちのために試行錯誤されているおかげなのだと思いました。
 

 ー介護老人保健施設のリモート実習ー

介護老人保健施設のリモート実習では、動画を見ながら施設や利用者さんについて、管理栄養士の仕事について
説明していただきました。高齢者施設なので、保育園とは設備も食事形態も全く違っていました。

利用者さんは高齢な方なので病気や老化の進み具合、嚥下状態などひとりひとり個人差が大きく、それぞれに
あった食事を作らないといけないためとても大変そうに感じました。

 
  •       一口大

  •     あんかけ刻み

  •      ゼリー食



  ー学外実習を通してー

5日間の実習を通して、どちらの施設でも利用者さんのことを第一に考え、多職種の方々が協力して利用者さんの生活を支えていることが分かりました。食事は一つ間違えれば命の危険にも繋がることなので、責任重大な仕事だと改めて実感することができました。

栄養士という仕事は、大変なことは多いと思うけどその分誰かの生活がより良くなるように手助けのできる素敵な仕事だと思うので、更にステップアップできるよう日々精進していきたいです。
 
                        食物栄養コース2回生 勝原未悠