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2018年07月18日

災害対応における皆様の協力


 本年度に入ってから、近畿地方のみならず西日本各地で地震や水害といった大災害が続いております。まず当該ブログを執筆するにあたって、被災者の皆様にお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々をお悔やみ申し上げます。
 今回のブログでは、「災害対応における皆様の協力」といった内容を執筆いたします。
 いったん災害が予想され、実際に災害が発生すると、その地域に居住している人は地域ごとに指定された避難所に移動し、そこで当面の暮らしをすることになります。暮らしていくためには、食べるもの、着るもの、飲み物、着替え、トイレといった様々な物品や場所が必要です。しかし、着の身着のままで避難所に来た方々は十分な備えが無いままで避難所に来ています。「それでは、すぐに食料や着るものを送らなければいけない」と思う方がいらっしゃるかもしれませんし、かつて九州北部の大雨災害では、そのような温かい心を持つ方々に多くお会いすることができました。
 ここで、よく考えてみてください。送付する側は「生活必需品を1回送れば、それでよし」と思う方や、次元を違えて「先方の役所に送れば、向こうで何とかしてくれる」と思う方もいらっしゃるかもしれません。個々人が別々の観点で生活必需品等のモノを送付してしまえば、取りまとめる側の役所が、「あるもの、ないもの」の観点で大混乱を引き起こします。モノが必要な場合、先方の役所から公示がでます。それを直接送付するのではなく、然るべき機関に持っていき、組織同士で送付することが求められます。
 一方、日本で暮らしていく際には、モノを現金等で買うことが不可欠です。これは被災地であっても同様であり、例えば土嚢、コンクリートといった緊急的に必要な物品を買うことや、ユンボ等の重機をレンタルする際にも費用がかかります。したがって、被災地ではモノを送るよりも義援金を送付することが求められる場合もあります。
 災害対応には、モノやヒトで第一義の解決を図ることも重要ですが、長い時間をかけて復旧していく側面もあります。義援金による解決策もあることを、ご承知の方が多いのは十分に承知しておりますが、再度確認いただければと思います。


地域こども学科 佐々木 隆夫