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2022年05月02日

ダルメイン世界マーマレードアワード2022日本大会 表彰式 〜八幡浜への旅〜


  うららかな春の日差しのもと、マーマレード大会表彰式が、愛媛県八幡浜市で行われるということで、食物栄養コースに在籍する5名のチームを代表して、私達2名が八幡浜市を訪れた。春休み中に、課外活動として参加した「ダルメイン世界マーマレードアワード2022」に出品した「大和橘香る文旦マーマレード」が学生部門のベストカテゴリー賞を受賞したのだ。その表彰を受けるため、高速バスとJRを乗り継ぎ、片道7時間をかけ、柑橘王国として名高い愛媛県八幡浜市まではるばるやってきたのである。


 2022年4月16日(土)@ハーバープラザホテル                         表彰式を控えた前日、夕方5時から、八幡浜のホテルで行われるレセプションに招待されていたので、八幡浜到着後はすぐに、会場となるホテルに向かった。マーマレードが随所にディスプレイされた大広間は、まるで結婚披露宴のよう。丸テーブルには、審査員、受賞者、大会スポンサー、地元の名士がスムーズに着席できるように、席札とクッキーが添えられていた。同じテーブルの他カテゴリーでの受賞者たちと、挨拶をすませ、いささか、緊張した心持ちで、会が始まるのを待った。愛媛県ふるさと応援隊兼、JALの客室乗務員の司会で開会し、愛媛県知事、八幡浜市長、議員の方々のあいさつが続き、ようやく、みかんジュースで乾杯の時を迎えた。

 それからは、大会創設者ジェーンさんとリモートでつながる中、ジェーンさんから重大発表あり。今後の3年間も、「ダルメイン世界マーマレードアワード日本大会を、八幡浜市を開催場所とする」というものだった。会場は歓喜の雰囲気に包まれる中、受賞者紹介に入り、私達も壇上で紹介してもらった。

 その後は、4月に新設されたばかりの八幡浜港フェリーターミナル4階デッキに移動し、入り江に停泊する船から打ち上げられる花火を鑑賞。水上に打ち上げられた花火は、ミカンの形のものもあり、色とりどりに夜空を飾った。これを見るためだけでも来て良かったと思ったほどだった。帰りには、立派な折り詰めのお弁当をいただいて宿泊するホテルに戻った。


 4月17日(日)@八幡浜みなっと緑地公園

表彰式式典は、第4回ダルメイン世界マーマレードフェスティバルのイベントステージで行われた。ステージは、雲ひとつない青空と段々畑を背景にさわやかな潮風が感じられる屋外の場所に設置されていた。会場のまわりを、マーマレードや県特産品の販売、クラフトブース、企業ブースや飲食販売のたくさんのテントが並んでいる。過去金賞のマーマレード購入希望の人たち、ブースに集う人々、着包みのご当地キャラなどでにぎわう中、表彰式を前に、私達はだんだんと緊張してきた。2人でステージに上がるので、表彰状を受け取る人、質問に答える人と役割分担(これ大切‼)を決めて、時を待つ。表彰台では、奈良佐保短期大学の学生グループと紹介いただき、いくつかの質問に答えて、表彰状を手にし、無事にミッションをコンプリートした。その後は、最寄り駅までタクシーを飛ばしてもらい、松山行きの電車に飛び乗り、大阪までの高速バスに乗車することができた。

  バスの中で、今回のコンテストのことを振り返り考えてみた。当初、先生から「春休みの課外活動としてコンテストに出品する?」という提案に応えて、軽い気持ちで参加を決めたが、実際、出品にいたるまでは、ご近所の方から文旦を分けてもらうことから始まり、橘との配合の割合、分量、手順などを考え、何度も学校で試作を重ねて、先生方からアドバイスをいただきながら課題点をクリアし、ようやく自分たちが求めるマーマレードを完成させた。

  途中、見た目や味が思うように出来上がらず悩んだり、配合を変える際に分量の計算ミスをしたり、体調を崩して活動を中断したりと、まさに試行錯誤の日々だったと思う。その結果が、素晴らしい賞につながったことはもちろん嬉しいのだが、それ以上に、活動を通して、チームで1つのものを作り上げる経験、チームワークの大切さ、先生方との信頼関係、サポートしてくれる方々への感謝の気づきを得たことが一番の収穫だったのだなぁとしみじみと思いながら、長いバス旅の帰路、目を閉じて、八幡浜の青い空、潮の香り、みかんの段々畑、マーマレードの瓶詰めに思いを馳せていた。

 食物栄養コース 2回生 中岡有加 永山佐知子