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医療・福祉フィールドの学生がグループホームでランチを作りました!!

2025.08.02 トピックス

 7月12日(土)、大和郡山市の「グループホーム なごやか」に入居されている方々と職員の方々に、食物栄養コース医療・福祉フィールドの学生が、奈良佐保の農園で収穫した旬の野菜をたっぷり使った、栄養バランスが良く美味しくて食べやすい、「SAHO の彩り初夏ランチ」30食を調理し、提供しました。

 2回生の4月から準備を開始し、まずはグループホームに入居していらっしゃる方々の背景や特徴を理解してから、メンバー各自で料理を出し合いました。栄養バランス、味付けはもちろん、見た目や食べやすさなど色々な事柄を考慮して、試作と相談を繰り返し、献立を作成しました。また、初夏になるにつれて大きくなる私たちが育てている野菜を食べてもらいたいと思い、食材の変更や調理方法を工夫して、レシピの改良を重ねました。

 レシピが完成すると、調理工程を共有し、担当料理を決めました。初めての慣れない場所で調理することを想定しつつ、作業内容やメンバー間の連携を確認して計画を立て、何度も試作と改善を行いました。回を重ねる毎にスムースに作業することが出来るようになり、料理の味も安定し、より一層美味しくなりました。

 多くの実習で学んだ、自分の役割を理解し確実に実行すること、メンバーと協力して作業すること、事前にしっかりと準備して取り組むことの重要性を改めて実感することが出来ました。

料理紹介

当日は、医療福祉フィールドのメンバー3人と2人の学友と一緒に、グループホームの台所をお借りして調理をさせていただきました。初めての場所で緊張や不安、戸惑うことがありました。しかし、自宅のリビングの様なアットホームな環境の中、目の前でレクリエーションを楽しんでいらっしゃる入居者さんの笑顔や職員さんの温かい声掛けに支えられて、私たちの緊張も少しずつ和らぎました。

ソースや付け合わせ、サラダや味噌汁など、練習通り、役割を分担し一人ひとりが思いを込めて調理に取り組みました。そして「美味しくなりますように!!」と願いを込めつつ、みんなでロールキャベツを包みました。ロールキャベツを煮込みつつ、出来立ての温かい料理を食べて頂くために各自が完成する時間を調整し、見た目にもこだわって、普段よりも丁寧に盛り付けました。

これまでの練習の成果と全員の協力で、食事時間に遅れることなく提供すること出来ました。無事、時間通りに出来たことにホッとしつつ、入居者さんや職員さんと一緒に私たちも食べさせていただき、ともに食事を楽しむことで、「これまでで一番美味しく作ることが出来た。」と思いました。たくさんのテーブルから、皆さんの笑顔と共に「美味しい。」という声が聞こえきて、残さず食べて頂けた食器を片付けた時は、とても嬉しく、少し誇らしかったです。

 

食物栄養コース 2回生 仲村 馨

初めて学外で食事を作ってみて、たくさんの方々から「美味しい。」という声が聞こえてすごくやりがいを感じました。献立を自分たちで考えて、何回も試作して出来上がったときはすごく達成感を感じました。グループホームは、お家のような雰囲気があって、落ち着いて料理をすることができましたが、初めての場所での調理は器具などの場所が把握していないので最初はすごく戸惑いました。これまで何回も試作して、自分の作業も決まっていたので、提供時間に間に合いましたが、もう少し手際よく調理が出来るように、より一層努力しようと思いました。

安田 悠生

初めての場所で緊張もありましたが、和やかな雰囲気のお陰で緊張も和らぎました。入居者さんと職員さんの「美味しい。」という声や笑顔を見ることが出来てとても嬉しかったです。残さずキレイに食べて頂き、「頑張って作って良かったな。」と心から思いました。学外で食事を提供するという貴重な経験が出来て良かったです。今後、この経験を活かすことが出来るようにこれからも頑張ります。

𠮷川 多紀

今回の実習を通して、高齢者に寄り添った食事作りの大切さを実感しました。栄養バランスだけでなく、食べやすさや美味しさにも気を配った調理や、仲間と協力する大切さも学びました。グループホームの方たちにも喜んでもらうことができ、嬉しく楽しい実りある実習を経験することができました。

 

医療・福祉フィールド担当 飯田 晃朝

今年度担当している医療・福祉フィールドの学生たちから、「11月の学外実習より前に学外の施設で調理の経験を得たい。」との希望があり、コロナ禍以前よりお世話になっていた「グループホームなごやか」の入居者の皆様と職員の皆様にランチを提供するという取り組みをさせていただきました。自分たちが考えて自信を持って美味しく作ることが出来ようになった献立を、初めての慣れない場所で調理し、多くの方々に決められた時間に提供するという経験は、学生たちにとって今後の学外実習や、卒業後栄養士として勤務する際に必ず役立ちます。今回、学生に学外での実習の機会を設けて下さった「グループホームなごやか」の入居者の皆様、職員の皆様及び関係者の方々に感謝申し上げます。

最後になりますが、今回の取り組みに協力していただいた学生の皆さんと島村先生、ありがとうございました。