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2015年09月19日

『食Pro』を目指して


 生活未来科では、「食の6次産業化プロデューサー(食Pro)」を育成するために、新科目「食農ビジネス」を開講しました。
 ”6次産業化”という言葉が最近良く使われるようになっていますが、これは農業を1次産業としてだけでなく、加工などの2次産業、さらにサービスや販売などの3次産業まで含め、1次から3次まで一体化した産業として農業の可能性を広げようとする取り組みです。

 最初の時間には奈良県のマーケティング課の方から、奈良県の1次産業の現状について教えていただき、県内外での6次産業化の取り組み事例を学びました。また、6次産業化の事例を現地で学ぶために、奈良県内で6次産業化を推進されている「竹西農園」と「道の駅ふたかみパーク當麻の家」に出かけました。

食の6次産業化の取り組み

竹西農園 遊茶庵


 「竹西農園」は喫茶スペース「遊茶庵」で農園で収穫、加工された有機栽培のお茶や手作りのお菓子、ランチを提供さています。竹西さんは遊茶庵を訪れる日本全国のお客様、時には海外からのお客さまとのコミュニケーションを通してお茶の良さをアピールされています。
 短大から車で北東に15分ほど行ったところですが、里山風景と清涼な空気にとても癒されます。癒され過ぎて帰りたくなくなりました。

竹西農園 遊茶庵にて

 
 午後からは葛城市にある「道の駅ふたかみパーク當麻の家」で手打ちうどんの体験です。

手打ちうどん作り

手打ちうどん製作風景


 「當麻の家」では、近隣の農家で栽培された農産物を加工、販売されています。体験で使った小麦粉も地元で栽培された小麦を「當麻の家」でふすまごと小麦粉に加工されたものです。写真でおわかりのように、市販のうどんより茶色っぽい色がついています。手で300回こねたあと足で100回踏んで、立派なうどん生地ができました。独特のコシと歯切れで大変おいしくできあがりました。
 また、副代表取締役の木村さんから「當麻の家」の運営についてのご苦労や工夫されていることなど、大変貴重なお話を聞かせていただきました。土日になると駐車スペースに入りきれないほど、たくさんの来客があるそうです。生産者の顔が見えるので、お客様に安心して買っていただけると話されていました。
 この貴重な体験を活かして、学生のみなさんが『食Pro』として将来活躍されることを期待しています。

生活未来科 池内ますみ