大学についてABOUT COLLEGE

ホーム  >  大学について  >    >  令和4年度卒業生に贈る言葉

2023年03月27日

令和4年度卒業生に贈る言葉


 3月18日に令和4年度卒業式を挙行しました。
 卒業式を迎えた113名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 また、ご家族並びに関係の皆様方には、教職員一同心からお祝い申し上げますとともに、これまでの厚いご支援に対し、心より御礼申し上げます。

 今年の卒業生は入学当初より、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという未曾有の厄災のなかで、厳しい制約を受けながら学生生活を送ることになりました。そのような中でも、少しでも有意義な学生生活を送るため、大学としてできる限りの支援をさせていただきました。夏に実施した手作りの竹籠に明かりを灯す「みんなの想火 竹あかりイベント」、秋には大学祭に替わる行事として一から企画、運営した「球技大会」など、コロナ禍にあってもできることを学生と教職員が一緒に考えながら実施にこぎ着け、熱いパワーを感じることができました。
 また、学科・コースの成果報告会では、2年間で成長した姿を見せていただきました。みなさんが目標に向かって着実に歩んできたことを確認することができ、どのような環境にあっても真摯に学ばれてきた、たくましさを実感する機会となりました。

 世界中で多くの死者が出た新型コロナウイルス感染症に加え、ロシアによるウクライナ侵攻、トルコ・シリアで発生した大地震など、多くの命が一瞬にして奪われる出来事が相次いで起こっています。地球の気候変動、環境破壊や戦争、大規模自然災害など、人類全体に大きな影響を与える地球規模での複雑な諸問題を解決するためには、一人ひとりの人間が、現実をどのように認識し、どのように判断し、そしてどのように行動するかが、極めて重要な意味を持つことになります。皆さんは本学で専門的な知識や技術はもちろん、学科やコースを超えた活動や近隣の方々との交流など、専門職として豊かな人間性を育む多様な学びや取り組みを実践してきました。身近な人の優しさに気づきそれに応えられる、人としての豊かさを、社会に出てからも大切にしてください。本学の教育理念である「自律する人」「自己と他者を尊重する人」「事象に自ら関わる人」を胸に刻み、地域社会の一員として活躍されることを期待しています。(卒業式辞より抜粋)