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2022年04月21日

歓迎の言葉


 奈良佐保短期大学への入学を許可された皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。
 また、新入生のご家族並びに関係の皆様におかれましては、お喜びもひとしおのこととお祝い申し上げます。
 本日、入学を許可された者、生活未来科63名、地域こども学科47名です。本年度の入学式は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、簡略化して挙行することとなりましたが、感染防止に十分な配慮をして、このように皆さんと対面で実施することができました。本学の学生としてお迎えすることができた皆さん一人ひとりが、これからの学生生活をどのように展開されるのかを楽しみにしています。
また、皆さんの期待に応える大学教育となるよう教職員一同全力で務めさせていただくことをお約束いたします。
 本日入学を許可された学生の中には、スリランカからの留学生もおられます。2回生には、ベトナムやバングラディシュからの留学生も学んでいます。新型コロナウイルス感染症の影響で、入国を止められていた中国からの交換留学生も、やっと入国が許可され、皆さんとともに授業を受けることになっています。また、入学を機に親元を離れ一人暮らしを初めて経験する学生さんもおられることと思います。
厚生労働省の事業に基づいて、介護福祉士、栄養士、保育士の資格取得を目指す特別社会人として28名が入学されました。ここでは、高等学校までとは異なり、国や年齢の違いなど、多様な人たちと関りあいながらの学びとなります。今日から新しい生活がはじまり、自分の知らない国や地域の伝統や文化、習慣など様々な情報に触れ、グローバルな視野を広げる機会となることを、大いに期待するところです。
2年の間には乗り越えなければならない壁にぶつかることもあると思いますが、お互いに支えあい、助け合って乗り越えていってほしいと思います。
 2年以上にわたり新型コロナウイルスにより私たちの日常が大きく変わってきました。できるだけ人流を減らすため不要不急の外出を控え、人との交流も最小限にとどめざるを得ない状況が続いてきました。本学においても、昨年度、一昨年度と例年10月に実施している大学祭を中止し、現場での実習も日程変更や学内での実習に切り替えるなど、大学の重要な行事に多大な影響がありました。そのような中においても、教育の質を保証するために、感染防止に最大限の配慮をして対面による授業を実施してきました。おかげさまで学内でのクラスターは本日まで1件も発生していません。このことは、大学教職員はもちろん本学で学ぶ学生さんたちの努力の賜物と感謝しております。
 新型コロナウイルス感染症を経験したからこそ、人との関りがどれほど大切であるか認識できたと思います。卒業後に皆さんが目指す道は、それぞれ専門分野の違いはありますが、いずれも人と関わり、人を助けるとても大事な職業です。新型コロナウイルス感染症が今後どのような経過をたどるのか予測はできませんが、教職員が一丸となって皆さんの学びをサポートし、卒業時には「将来なりたい自分像」に近づき、仲間と共に大きく羽ばたいていけるよう支えていく覚悟を新たにしているところです。
 皆さんは今、これから始まる大学生活にどんな思いで望まれているでしょうか。新しい友人たちと楽しく過ごす学生生活に期待で胸を膨らませていますか?専門的な授業が難しくついていけるのかと不安に思っている人もいるかもしれません。今日から始まる新しい生活を機に、自分を見つめ直し、授業や実習、その他さまざまな活動を通していろいろなことを思い切り吸収してください。
 なりたい自分に近づくための近道はありません。毎日毎日一歩ずつ努力を積み重ねることで実現できるものです。そんな皆さんの将来の夢を実現させるために、本学が掲げる「ほっとかない教育」で皆さんの大学生活を私たち教職員が支えます。
 むすびに、奈良佐保短期大学の一員になられた皆さんを心から歓迎し、奈良佐保短期大学生として活躍されることを祈念して、歓迎の言葉といたします。

                           奈良佐保短期大学長
                               池内 ますみ
                              (令和4年度入学宣誓式 式辞より)