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2021年04月02日

歓迎の言葉


 奈良佐保短期大学への入学を許可された皆さん、ご入学、誠におめでとうございます。
また、新入生のご家族並びに関係の皆様におかれましては、お喜びもひとしおのこととお祝い申し上げます。
 本日、入学を許可された者、生活未来科62名、地域こども学科66名、生活未来科生活福祉コースとビジネスキャリアコースには、ベトナム、バングラデシュからの留学生も13名入学しています。また、入学を機に親元を離れ一人暮らしを初めて経験する学生さんもおられます。今日から新しい生活がはじまり、自分の知らない国や地域の伝統や文化、習慣など様々な情報に触れ、グローバルな視野を広げる機会となることを、大いに期待するところです。学びの途中には、乗り越えなければならない壁にぶつかることもあると思いますが、お互いに支えあい、助け合って乗り越えていってほしいと思います。
 本年度の入学式は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、簡略化して挙行することとなりましたが、本学での学生生活を皆さん一人ひとりが、どのように展開されるのかを楽しみにするとともに、皆さんの期待に応える大学教育となることをお約束する式典であることに変わりはありません。
 また、厚生労働省の事業に基づいて、介護福祉士、栄養士、保育士の資格取得を目指す特別社会人の方々23名が入学されました。社会人としての経験に加えて、新たな資格を取得して更に飛躍するべく入学された皆さん、皆さんの新たな挑戦に期待しています。
 本学は国立大学法人奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校の同窓会「佐保会」によって創設されて本年で90年を迎えます。奈良佐保短期大学の徽章は、本日の式次第表紙にも描かれていますが、奈良の都のシンボルである八重桜が外側の輪郭に八稜鏡がその内側に描かれたものです。この徽章は、奈良佐保短期大学の前身である佐保女学院が短期大学になった1965年に、奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校の徽章を参考に作成されたものです。
 さて、今日からの学生生活をスタートされるにあたり、是非皆さんに心にとめておいていただきたいことがあります。日本の「和食」が2013年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されたことは皆さんもよくご存じのことかと思います。「和食」は栄養バランスに優れた、健康的な食生活として世界から注目され、日本食が世界に広まっています。食は命の源になるものです。短期大学での学びを確かなものにするために、今日からみなさん自身の食生活についても是非関心を持って毎日を送ってください。新型コロナウイルス感染症に罹患しないためには、まずみなさん自身が持つ免疫力を高めることが大切です。そのためにも自分の食生活を管理する習慣を身につけてください。朝ごはんを食べない、いわゆる欠食は学修の大きな妨げとなります。朝食摂取と学力には相関関係があると報告されています。また、本学にはレストラン「鹿野園」があります。そして学内農園「夢の丘SAHOファーム」があります。レストランでは皆さんに安くて栄養バランスの取れたおいしい昼食を提供したいと思っています。農園で取れた新鮮な旬の野菜を使っていきます。食を通して皆さんの学びを応援したいと考えています。
 皆さんは今、これから始まる大学生活にどんな思いで臨まれているでしょうか。新しい友人たちと楽しく過ごす2年間に期待に胸を膨らませていますか?それぞれの専門的な授業についていけるか不安に思っている人もいるかもしれません。今日から始まる新しい生活を機に、自分を見つめ直し、授業や実習、その他さまざまな活動を通していろいろなことを思い切り吸収してください。その結果2年後には「将来なりたい自分像」に近づき、仲間と共に大きく羽ばたいていただきたいと思います。
大学では、ボランティア活動や地域活動等授業以外の様々な取り組みを経験する機会もできるだけ多く提供したいと考えています。様々な価値観を持つ人と積極的に関わることで、あなた自身の視野を広げ、あなたなりの職業人像を描いてください。
 なりたい自分に近づくための近道はありません。毎日毎日一歩ずつ努力を積み重ねることで実現できるものです。そんな皆さんの将来の夢を実現させるために、本学が掲げる「ほっとかない教育」で皆さんの大学生活での営みを私たち教職員が支えます。
今日から奈良佐保短期大学の一員になられた皆さん一人一人のエネルギーが注入され、活気溢れるキャンパスになることを期待して、歓迎の言葉といたします。
                           奈良佐保短期大学長 池内 ますみ
                             (令和3年度入学宣誓式 式辞より)