サホの人。

卒業生インタビュー Interview

卒業生vol.1「幼児体育教室 勤務 杉島尚徳さん 幼児教育科 2003年卒業」

仕事のことについて、教えてください。

今、幼児体育を専門にしている会社に勤めています。設定保育として「体育の時間」というのを設けている幼稚園があるんです。ひとコマ30分なんですよ。だから幼稚園によって3クラスあれば1時間半、5クラスあれば2時間半といった具合です。事前にその日のプログラムを考えていって、現場にあわせて一コマをつくっていきます。
一日ひとつの園っていうわけではなく、例えば午前中は京都の幼稚園に行って、午後からは大阪の幼稚園に行ったりしています。
でも僕たちがしているのは、単に幼稚園に行って所定の時間だけ体育指導するというだけではありません。幼稚園では子どもが自由遊びをしているところを観察して、自由遊びのなかに子どもたちが運動遊びを取り入れられるようにしています。
さらにいうと、僕たちは幼稚園で体育指導をするだけではなく、それに伴う事務仕事もやっています。会社の事務や経理、そういうことを一切することになります。

どうしてそういう現場に入ったのですか?

大学時代に実習先で、いま勤めている体育指導の会社の社長に出会ったんです。その社長から、こういう仕事があるというのを実際に聞いてみて、自分もこの仕事をやってみたいと考え、入社しました。幼児教育の分野から幼児体育の世界に飛び込む人はあまりいないんじゃないかな。まわりをみても、スポーツ系の大学や専門学校の方が多いですから。
スポーツというのは、大人になって急にできることではないからずっと継続していかないといけない。スポーツ系の大学を卒業した方に比べると、幼児教育科を出た自分はそこが弱いところです。僕は高校時代までテニスをしてはいましたが、実際に入社してから、かなりの努力が必要になりました。
その反面、自分は幼稚園教諭免許と保育士資格を持っていて、子どもの視点でものを考えられる。そこが強みです。この世界では、スポーツと幼児教育の両方の視点を持っていることが大事なことですね。

楽しいことはありますか?

幼稚園へ行くと子どもがわーっと寄ってくること。他の幼稚園教諭よりもその子どもを惹きつける力は大きいですよ。僕らはいってみれば、一定の時間、幼稚園に行って、そこの時間で最高の仕事をすれば寄ってきてくれるんで、他の幼稚園の先生に比べて、ちょっと得なんですよ。子どもが「遊んでよ!」って。逆をいうと、その一瞬で最高の仕事ができなければ誰も来ない。だからいつも緊張感がある。
幼稚園の先生だったら、その幼稚園で評価を得ることになるんだけど、僕らはいろいろな幼稚園に行くから、いろいろな幼稚園で評価を得ないといけないんです。「明日から来なくていい」といわれれば、違う人が行くことになってしまう。そういう点でも緊張感がある仕事ですね。

どういう苦労がありましたか?

大学時代は、気持ちの持ちよう。やる気がどれだけあるのかっていうことが大事になりますね。
僕は大学に入るとき、甘い気持ちで入学したんです。で、実際に入学して幼児教育科で勉強して、ビシバシしごかれた。一番しごかれたのは実習先、子どもにしごかれましたね。子どもはおもしろくなかったら全く反応がない。子どもの反応は怖いですね。でもそれが楽しみや喜びに変わるとき、大学で勉強を頑張ろう、こういう仕事をやっていこうっていう気持ちが生まれていくんです。

保育者をめざす皆さんへメッセージをお願いします!

保育者をめざす皆さんに一番言いたいのは、「挨拶」。「挨拶」ができたらマルだと思う。例えば「元気で挨拶しいや」って実習先や大学の先生に言われて、それが本当にできる人っていうのは、言ったことが全てできる人。それすらもできないというのは、他の仕事もできないこと。幼稚園や保育所、体育指導の現場に限らず、他の仕事でも全て言えることだな。
本人が恥ずかしいって思ったりこれくらいの挨拶でいいやと思うか、これくらいやっても損は無いと思うか、その違いは大きいですね。挨拶って表面的なものだけじゃないんです。実習生だったらよけいにね。

ある1日の仕事スケジュール

8:00 幼稚園へ出勤 関西のいろいろな幼稚園にいきます。
幼稚園で自由遊びを観察したり子どもと関わったりします。
9:30 正課授業 一クラス30分の体育指導プログラムを行います。
子どもの様子を見ながら、事前に考えたプログラムをアレンジして行います。
昼ごろ 午後に指導する幼稚園へ移動
14:00ごろ 一クラス30分の体育指導プログラムを行います。
終了しだい、会社へ行きます。
16:00ごろ 体育指導に関わる一切の事務仕事を行います。
20:00ごろ 事務仕事が終わり次第、退社します。