2018年01月25日
後期授業も終わり、今は試験期間であると共に評価をつける作業に追われています。
レポートを読む中で皆さんに是非紹介したいと思ったものがでてきましたので、紹介したいと思います。
私が担当する応用栄養学実習(ライフステージに応じた料理、環境に応じた料理の調理実習)では、最終レポートで「授業の中で印象に残り、今後実践してみたい料理」、「これまでの食事の中で印象に残っている料理」について聞いてみました。
その中で多く挙がっていたのが、12月12日に卒業生を特別講師として招いて実施した「モロッコ料理~温暖地域(内陸性気候)の料理~」でした。
印象に残った理由は初めて味わった料理だったから、モロッコ料理を食べて逆に和食の良さを感じたから、先生が生きいきされていてとても楽しそうだったから、軟らかい料理で赤ちゃんから高齢者まで同じものを食べられるのは素敵だと思ったからと色々でした。
学生の印象に残った「モロッコ料理」の内容です。
講師は卒業生の露口さん(平成24年3月卒)です。本学を卒業後3年間保育所で栄養士として勤務した後、海外青年協力隊の一員として2年間モロッコで調理指導などをされてきました。
初めにモロッコの特徴、宗教と食事、乳幼児や高齢者の食について話をしていただいた後、料理の作り方の説明がありました。
驚いたのは赤ちゃん用ミルクの調整の際に砂糖を入れることでした。露口さんも最初は驚いたそうですが、その光景にもだんだん慣れてきたそうで、モロッコの人が甘いものが好きなのはそこから始まっているのだろうという結論に至ったそうです。
実習で作った料理です。
(土鍋であるタジンを使った煮こみ料理 肉団子をトマトソースに入れて軟らかくなるまで煮こみました)
香辛料を練りこんで肉団子を作りました。
肉団子が軟らかくなるまで煮こみ、最後に卵を中央に落として出来上がりです。
土鍋の蓋は平らなものと日本でもよく見る先が尖ったものと地域によって形が違うそうです。
(強力粉とパスタの原料であるデュラムセモリナ粉をイースト発酵させて焼きました)
鉄板いっぱいに焼きあがったボブス。香ばしさと旨みがたっぷりのパンでした。
タジン料理との相性は抜群でした。
(野菜をさいの目に切って、刻んだフレッシュハーブと共に和えました)
ゴロゴロとした野菜の中、パクチーや黒オリーブがアクセントになっていました。
このアクセントになったもので好みがわかれたようです。
(ブラマンジェのように牛乳とコーンスターチを練って冷やしかためました。オレンジフラワーウォーターで香りをつけ、表面にシナモンやアーモンドで飾りをつけたのが特徴です。)
こちらも、オレンジフラワーウォーターの香りやシナモンで好みが分かれたようです。
今回の実習は、料理が刺激になっただけでなく、露口さんの生き方や考え方も刺激になったようで、これをきっかけに海外行こうと思う、何か新しいことを始めたくなった、何事にも関心をもって取組んでと思うなどのコメントもありました。
露口さんたくさんの学びを本当にありがとうございました。
生活未来科 食物栄養コース
島村 知歩