2010年03月08日 月曜日
「第7回専攻科福祉専攻修了論文発表会」
第7回専攻科福祉専攻修了論文発表会が3月4日に行なわれました。本学専攻科は、保育士の有資格者が、介護福祉士資格を1年で取得できる課程です。本学の幼児教育科
(4月から地域こども学科に改称)の卒業生や、他の保育士養成機関を経て専攻科に入学してきた学生が、さらに介護福祉士資格を取得するために学んでいます。
専攻科第7期生が、第3段階の施設介護実習で学んだ事例の研究結果をまとめた、129ページにわたる事例研究集『翔』の最後のページには、次のような詩が載っています。
「翔」
初めは新しい小さな小さな羽根だった
その小さな羽根では、うまく翔ぶことができなくて
いろんな壁にぶつかった
何度も羽が傷つき、折れて、翔ぶことを
ためらうこともあった
小さな羽根を支えあい、重なり合っていくうちに
一人じゃないと思えた
もう一度翔ぼうと思えた。
そして今、小さかった羽は1つの大きな翼となり
翔こうとしている
どんな壁でも翔び越えていけるように
高く、強く・・・
この事例研究集にもとづいて学生たち一人ひとりが発表を行いましたが、すべてパ
ワーポイントを駆使して分かり易く、研究内容もプレゼンテーションも、力のこもったいい発表でした。「思いを知るにはー聴くことの大切さー」、「丁寧なかかわりの大切さーありのままの姿を受け止めるー」、「利用者の姿からみえたケアの届け先」など、タイトルにも思いがこもっています。発表会には実習施設で指導してくださった職員の方々13名も参加してくださり、学生の発表に対して、いろいろと質問や意見をいただきました。卒業生30数名、生活福祉コース、
1と2は、笑顔の受付担当学生と真剣な司会担当学生たちのショットです。学生たちの真剣な発表を聴きながら、昨年のちょうど今ごろ、東京で専攻科学生たちが、経済産業省の「社会人基礎力育成グランプリ2009」に出場し、みごと準大賞と会場特別賞を勝ち取った感動がよみがえりました。
この日はまた、厚生労働省福祉人材緊急支援対策事業のキャリアアップ支援研修事業の事例研究発表会も同時に開催されました。ここでは、既に施設で働いている職員の方々7人が、現在の施設でのケアについて事例発表をされました。本学専攻科の卒業生たちが、自らの経験をふまえた介護職の現状について生々しい報告をしてくれたことは、在学生にとっても本学教職員にとってもひとしお感慨深いものでした。
2010年03月03日 水曜日
「またまた熱い研究会 国際高等研究所池原フェロー研究会」
第3回国際高等研究所池原フェロー研究会「生命の本質―遺伝子、遺伝暗号、タンパク質および生命の起源」が2月26-27日に国際高等研究所で開催されました。今回の出席者は、奈良佐保短期大学から池原健二、大石正、高知大学から宇高恵子、早稲田大学から岡野俊行、慶応大学から金井昭夫、大阪府立大学から川村邦雄、アルファ研究室から服部宏、奈良女子大学名誉教授の高木由臣、体質研究会の山岸秀夫、元国立環境研究所の合志陽一、の各氏計10名でした。
新たに参加された金井氏、宇高氏のお二人の話は、生命の起原とはかなり離れた話でしたが、生命というものを考える上で大変興味深いものでした。金井氏は、「分断されたtRNAとRNA制御タンパク質から考える分子進化」という題で、主にアーキア(古細菌)をモデル生物としてtRNAを、またtRNA前駆体のプロセシングに関わる制御タンパク質を中心として、RNAレベルで制御される新しいメカニズムの解明を目指しておられました。また、遺伝情報成立に関わる進化的考察もありました。宇高氏は、「MHC class I 分子およびそのレセプターの遺伝子多型について」というタイトルでのお話でした。ある種のガン細胞で発現しているWT1というタンパク質を分解して得られるペプチドと百日咳菌からなるワクチンを開発し、これを用いた免疫療法で、ガン治療を行う話は、画期的な方法で、大変興奮しました。
服部氏による「現生生物の起源と生命の起源」、川村氏による「生命の
定義と化学進化研究に基づいてリアルな原始生命体を描く」という生命起源に関する講演の後、池原氏は、今までの研究会のまとめと最近の「生命の起源」に関する研究報告の紹介、そして、1月にアメリカのテキサス州、ガルベストンで行なわれた「生命の起源に関するGordon Research Conference」に参加して、GADV仮説を紹介したときの反響などについて報告がありました(写真)。GRCに参加した結果、去年、電子ジャーナルのInternational Journal of Molecular Scienceに載せた論文のアクセス数が急激に上がったことの報告もありました。
今回の研究会の終わりに当たって、池原健二氏の「生命の起源および遺伝暗号の起源に関するGADV仮説」を、日本発の画期的な新説として、さらに広く知ってもらう必要があることで全員の意見が一致しました。
2010年02月25日 木曜日
「こちらも熱い奈良県男性保育士会シンポジウム 「Re: Action」2.21 動けば"変わる"」
奈良県男性保育士会のシンポジウムが本学で、2月21日(日)に開催されました。奈良県保育士会、別名「ASOT<アスオト>~明日の男たちの為に~」は、写真1
にあるように、それぞれがもっている「夢」を合わせ、「仲間」が支えあって「行動」し、「感謝」の気持ちで自分達の世界を少しずつ変えていくということです。最初に、杉本信也会長の作詞作曲による、アスオトのテーマソングがギターの伴奏で紹介されました(写真2)。会長の挨拶では、8名で出発したグループが1年半で50名ほどになったということや、男性保育士を育成している本学卒業生も大勢参加しているということでした。その後、アスオト活動報告があり、自分の座席の前後左右の人と知り合い、その人たちを紹介する他己紹介なるものがなされました。そ
して、本日のメインである「夢・実現の法則」の講演として、4人のメンバーが、男性保育士として成長する「夢」、「仲間」、「行動」、「感謝」について話しをしました。どの話も自分たちの経験を踏まえたもので、保育所に臨時職員として勤めながら正規職員を目指す苦労や、保育士資格を得た後、4年制大学へ通いながら、保育所経営を目指している話など、保育士として成長し、子ども達とかかわっていく夢を語る、実に熱い思いが伝わってくるものでした。
全国男性保育者連絡会(男保連)会長の金澤清次氏も出席しておられて、AOSTにエールを送っていました。男性保育者年表なるものが配られて、そ
れによると、1973年に、男保連準備会が発足し、1974年に結成総会が湯田中で開催されています。男性保育者の名称が決まらず、「保母」に対して「保父」なども提案されたが、1999年に男女共通名称として保育士という言葉が正式名称となりました。男保連結成以来25年目のことです。男性が保育にかかわるようになり、保育士という名称が定着するまでの、このような長い歴史があることは、銘記しておく必要があります。奈良県男性保育士会の益々の発展をお祈りする次第です。
2010年02月21日 日曜日
「熱気溢れる"ならさほ学生支援フォーラム 新しい学生支援を考える"」
本学は、平成21年度「大学教育・学生支援事業」テーマB:学生支援推進プログラムに「キャリアからリカレント教育へ展開する自律分散型支援プログラム」のタイトルで採択されました。本学としては、単独で獲得した初めてのGPです。学生支援システムを駆使して、学生が自律的に自身の学習状況を把握し、進路を決め、卒業後の
状況も大学が把握するなどして、学科横断的、分散的に学生対応を行おうというものです。そこで、学生支援のさまざまな形について、他大学の取組事例、企業による学生支援システムなどに話題提供をいただき、「新しい学生支援」を考える契機とするために、古海忍准教授、中村恵講師を中心とした本学プロジェクトチームが今回のフォーラムを企画しました。当日(2月19日)は、近隣の大学の学生支援関係教職員、学生支援システム開発企業関連の方々や本学の教職員で、3号館会議室が満員となる60名ほどの参加者がありました。
基調講演として、追手門学院大学キャリア開発部長の三川俊樹教授に「キャリア教
育を軸とした学生支援の展開」と題して、長年の経験を交えて、ご講演をいただきました。事例紹介として、株式会社ネットマン代表取締役の永谷研一氏が熱意溢れる講演をしてくれました。ネットマンにより、今回のフォーラムの状況は、ネットで全国配信され、質問やコメントが携帯電話から書き込めるようになっていました(写真1)。次に、奈良教育大学教職大学院の小柳和喜雄教授が「eポートフォリオシステムによる自律支援の展開」と題して講演し、学生の能動性を高める仕掛け、獲得した成果を学生自身に申告させ、振り返りと総合考察を可能とするポートフォリオの必要性、学習を継続させる仕掛けの必要性を強調していました(写真2)。最後に日本システム技術株式会社GAKUEN事業部が「学生支援システム開発の現状」を説明しました。これらの講演者に、学生支援を先端的に取組んでいる東海大学短期大学部の山本康治准教授を加えて、本学の中村恵講師のコーデイネートにより、パネルデイスカッションが行われました。すべてのパネリストが、学生の支援について熱い思いを語ってくれました。
以上、学生支援の基本は、学生に対する、そして教職員間のface to face の対応が最も重要だという印象を受けました。教職員の自己改革の中で、学生の自主性、自律性を涵養する仕掛けをいかにつくっていくかがキーポイントであり、そのために、データを教職員が共有し、矛盾のない対応をするために、ポートフォリオシステムを活用する必要があることが明確になりました。
2010年02月15日 月曜日
「食と栄養指導の将来 ―メデイケアフーズ展と栄養ケアステーション構想」
東京ビッグサイトで開催された「総合医療展・メデイケアフーズ展」において(写
真1)、日本栄養士会常務理事の迫和子氏による特別セミナー「病院・施設から在宅への移行―管理栄養士・栄養士の役割、目指すものー」の講演を聴きました。日本の高齢社会では、要介護(要支援)者のうちで、居宅療養者が増加傾向にあり、その7割が要介護2以下であると言うことです。介護施設を利用している高齢者については、栄養士、介護福祉士、看護師などによる援助が完備しているため問題はありませんが、在宅で療養している高齢者については、栄養問題を考慮する必要があります。高齢者の栄養問題は、低栄養が最も重要で、それは身体機能の低下、脱水症、褥瘡、摂食・嚥下障害、慢性便秘などにつながるというのです。要介護者は、病院・施設での収容能力を超え、今後ますます増加するであろう在宅介護において、日本栄養士会としてどのような対策が考えられるかという観点から、栄養ケアステーションの提案がされました。
その基本的考え方は、写真2に示されているように、日本栄養士会が中心となっ
て、各都道府県の栄養士会、医療・保健機関、民間機関等と連携・相互支援の関係をつくり、(1)人材育成・登録・紹介等、(2)研修、講習、セミナー等の企画・運営、(3)健康・栄養関連の情報提供と指導等をめざしています。対象は、高齢者はもちろん、子どもの健康教育から働き盛り年代の生活習慣病予防までを視野に入れた壮大な企画で、写真3が、その「事業領域」を示しています。また、日本栄養士会は、国が定めた「食事療法用宅配食品等栄養指針(平成21年4月1日食安全第0401001号)」に適合したものを認証する「食事療法用宅配・通販食品の認証制度」の構築を行なっているということでした。
講演の後、産官共同開発した技術を基にした介護食を展示しているブースを見て周りました。ハンバーグ、煮物、肉、野菜、すし、和菓子、などが展示されていて、試食もしましたが、最近の冷凍技術・解凍技術などの新しい機器の進歩により、無添加で大変おいしい介護食が開発されていることが分かりました。その技術を利用して、在宅高齢者に安全でおいしい食事が宅配できるように、上記の認証制度も考えられているのだと思います。
本学は、生活未来科で介護福祉士、栄養士の養成、地域子ども学科で保育士の養成を行っており、系列の社会福祉法人において、軽費老人ホームと保育園を経営しています。前日の環境ホルモン学会でのエコチル調査の問題ともあわせて、本学は、子どもから高齢者までの健康と食の問題を考えていくのに、最もふさわしい態勢が組める環境にあるわけです。今後大学と法人関係が力を合わせて、将来を見据えた課題に取組んで行く必要があると思っています。
2010年02月12日 金曜日
「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)の背景にあるものー臨床の現場で何が起きているかー」
環境ホルモン学会第22回講演会が上記のタイトルで、江戸東京博物館で開催されま
した。エコチル調査というのは、「Eco & Child Study」の略で、環境省が平成22年度より大々的に開始する子どもの健康と環境に関する全国調査です。環境省の説明によると、中心仮説が「胎児期から小児期にかけての化学物質曝露が、子どもの健康に大きな影響を与えているのでないか?」というもので、全国で10万人を対象とした出生疫学調査です。来年度からの16年間の総事業費880億円が認められたということです。
基本にあるのは、先天奇形(尿道下裂、ダウン症など)、免疫系疾患(小児ぜん息など)、代謝・内分泌系異常(小児肥満など)、生殖異常(男児の出生率の低下など)、精神神経症発達障害の増加が認められ、これらが遺伝的、社会的、生活習慣的要因に加えて、化学物質曝露の影響もあるのではないかという仮説です。動物を対象とした生態学的、実験的研究において指摘されていることをヒトの疫学的調査により明らかにしていこうという研究です。これ
らは、本日の講演のタイトル「発達障害の多様性と遺伝・環境相互作用」、「小児期から始まる生活習慣病―実体と予後」、「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)の概要」、「本邦における先天異常の発生推移―男児外生殖器異常は増えているか?―」、「不妊・不育―特に生殖補助医療の現状―」、「環境変化と小児アレルギー疾患の増加に関する疫学的因果推論」に反映されています。このような研究が欧米や韓国などでも進んでおり、日本においても研究が開始されることになり、結果が一刻も早く出ることが待たれます。しかしながら、講演者や質問者が言及していたように、疾病などの基準、対象となる集団・人数、追跡期間等を含め、疫学的に因果関係を特定することの困難さに加え、個人情報の保護など多くの問題を含んでいます。一方、日本における公害病として知られる、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜん息など化学物質による汚染が原因で起こった病気があることも事実です。多くの難しい問題を克服しつつ、子ども達の未来のために研究が進展することが望まれます。
本学は、
2010年02月08日 月曜日
「介護に向き合う ~生活科学科生活福祉専攻事例研究発表会」
2009年度の生活科学科生活福祉専攻(現・生活未来科生活福祉コース)の学生
たちによる事例研究集が発行されました(写真1)。2年間の理論と技術の勉学の集大成として、介護施設での事例研究をまとめたものです。事例研究は、つまりケーススタデイであり、介護現場における一つの事例の、開始から援助過程、その時の援助者の意図や判断などを分析し、その事例に関わるさまざまな要因を抽出し、そこから客観的な考察を得ることを目的とするものです。
2月3日は、学生たちによる、この事例研究の発表会がありました(写真2)。パワーポイントを駆使しての発表は、文字による事例研究報告をこえて、迫力のあるなかなかの出来栄えでした。障害のある高齢者に関わって、利用者さんの情報収集を行ったあと、介護の目標を決め、自分なりの介護計画をたて、実施するわけです。もちろん、施設の方々のご指導や支援を受けながら、試行錯誤をくり返し利用者さんに満足してもらえる介護に近づいていくわけです。自分の行った介護について、文献を引用しながら考察を行っています。例えば、「余暇の充実をはかるための援助」、「楽しく食事を行うための自力摂取~認知高齢者に関わって~」、「規則正しい生活へのかかわりを通して生活を支援する」等々です。
1年間3段階にわたる実習をおえた学生の皆さんの成長ぶりには、目を瞠るものがありました。フロアーからの質問にも経験から得た自信に満ちて、実に堂々と的確に答えていました。お世話になった介護施設の方々や、これから介護職を目指す高校生や社会人の方々、一般の方々など、多くの皆さんにもぜひ聞いて欲しい内容でした。去年の3月、東京で開催された経済産業省主催の「社会人基礎力育成グランプリ」において、本学専攻科福祉専攻の学生の発表が見事準大賞と会場特別賞を獲得しましたが、今回の生活福祉専攻の発表を聞いても、介護現場での実習が、学生たちにとってどんなに社会人基礎力を育成するものであるかがわかります。介護の仕事を若者は敬遠する傾向がありますが、実際に介護現場で被介護者の方々と関わった学生たちは、実に生き生きとして介護に従事し、かつ自分たちの社会人としての成長も目覚しいものがあるということを示しています。
指導に当ってくださった介護施設の方々や本学教職員にお礼申し上げますとともに、今回の発表を行った学生の皆さんが4月以降、就職先の介護現場で活躍されることを願っています。
2010年02月04日 木曜日
「第1回 奈良市地域子育て支援センター及びつどいの広場スタッフ交流会」
2月2日(火)、本学の「地域子育て支援センターゆめの丘SAHO」バックアップ
委員会が主催して「第1回 奈良市子育て支援センター及びつどいの広場スタッフ交流会」が開かれました(写真1)。参加してくださったのは、奈良市子育て課、つどいの広場「こもれび」、「ぷらんぷらん」、「ノル」、「お陽さま」、奈良市地域子育て支援センター「アイリスキッズ」と「ゆめの丘SAHO」などのスタッフのみなさんと、これらのコーデイネーターをされている方々でした。「つどいの広場」と「地域子育て支援センター」は、成り立ちには違いがあるようですが、現在、厚生労働省の地域子育て支援拠点事業の一環として、(1)子育て中の親と子どもの交流の場の提供と交流の促進、(2)子育て等に関する相談・援助、(3)地域の子育て関連情報の提供、(4)子育て及び子育て支援に関する講習等の実施、を基本事業として行なっています。上記の目的のために、「ひろば型」は、常設のつどいの場を設け、地域の子育て支援機能の充実を図る取組をする、「センター型」は、地域の子育て支援情報の収集・提供に努め、育児不安など子育て全般に関する専門的な支援を行う拠点として機能すると共に、地域支援活動を実施するというものです。
第1回の交流会ということで、初めに参加者の自己紹介があり、その後、昨年11月に
開設した「ゆめの丘SAHO」の活動を、本学の潮谷講師(バックアップ委員会委員長)が紹介しました(写真2)。本学は、保育士、幼稚園教諭、臨床心理士、発達心理士、看護師、栄養士、介護福祉士、社会福祉士などの資格をもつ教員がバックアップ体制を取っていること、この4月に
この後、参加者から、それぞれの立場からの悩みや課題が提出され、意見が交換されました。この会を通して子育て支援の現状や重要性があらためて理解でき、ぼくにとって大変有意義な会でした。
2010年01月29日 金曜日
「生活科学科食物栄養専攻の学外実習報告会」
2009年度の生活科学科に開かれました(写真1)。学外実習は、5日間の実習を、学生の希望も入れて、航空自衛隊幹部候補生学校、障害児通所施設、保育園、軽費老人ホーム、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、病院などで行います。それぞれの施設は、食事を提供する対象者が大きく異なるだけでなく、同じ施設内でも、例えば航空自衛隊幹部候補生学校では、一般隊員には基本食、パイロット学生には、「加給食」といって視力向上のためのビタミンの多い、高カロリーの食事を準備するということでした。また、保育園では、0歳児には離乳食、1~2歳児と3~5歳児は、また別の献立や量の調節が必要となり、手間と工夫が要ります
が、子ども達とのふれあいのある楽しい職場経験だったようです。それは、発表のパワーポイントのスライドにも表われ、工夫を凝らして分かりやすく楽しいものになっていました(写真2)。また老人ホームでは、一般食の他に粗きざみ食、きざみ食、極きざみ食(とろみ)食、ソフト食、ペースト食など種類も多く、利用者の状況に合わせて配膳するようでした。特別養護老人ホームでは、一人ひとりに対して食札整理を行なっています。介護老人保健施設では、在宅復帰を目指しているので、一般食がほとんどを占めているようです。一方、病院では、一般食に、常食、全粥、七分粥食、三分粥食、ブレンダー食、流動食、嚥下食等々があり、特別食として、糖尿病食、肝臓病食、腎臓病食、心臓疾患食、通風
食、貧血食等々、それぞれの患者の病状に応じて食事を準備する必要があります。最近は、温冷配膳車で暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たい状態で配膳できるようになっています。さらに、大量調理などに対しては、クックチルシステムや真空調理器などにより、料理をいつでも提供できるようにしているそうです。このようなきめ細かいメニューや調理が用意されているのです。
それぞれの職場では、既に専門職として働いておられる管理栄養士、調理師をはじめ、食べて下さる要介護者、園児、患者など、幅広く多くの方々と触れ合って、いろいろ教えていただき、知識を深められた実習は、とても良い勉強の場になったようです。
本学は幸いにも介護福祉士や保育士の養成校でもあり、栄養士の卵の学生たちが得たこれらの経験と、やはり施設や園に実習に出る介護福祉士や保育士志望の学生たちとが、情報交換や交流することによって、利用者さんや子どもたちへの理解も深まり、施設実習がより実り多いものになるであろうとの思いを深くしました。栄養士を目ざす後輩や、教職員だけが聞くには勿体ないような、熱意のある有意義な内容のある報告でした。
2010年01月25日 月曜日
「平城遷都1,300年を寿ぐ若草山の山焼き」
若草山の山焼きは、奈良の早春を告げる行事として有名です。以前は、成人式の前日に行なっていましたが、今は、1月の第4土曜日ということになっているようです。今年は、平城遷都1300年の年を記念して、若草山の山焼きのプレリュードを飾る打ち上げ花火も、例年の3倍の600発の花火が上がり、種々の催しものがありました。奈良のメインストリートである県庁前の登り大路から若草山に向かう沿道には、朝から沢山の屋台が並んで賑わっています。昔なつかしい綿あめ屋、焼きトウモロコシ屋、ヤキソバ屋、たこ焼き屋、お好み焼き屋、等々が出店し縁日気分が盛り上がります。
若草山焼きの行事の起源については、諸説があるようです。若草山一帯をめぐる春
日大社、東大寺・興福寺の領地争いがもとであるとか、若草山の山頂にある前方後円墳の霊魂を鎮める行事であるとか、春の芽生えをよくする野焼き行事であるとかです。
さて午後6時、いよいよ花火が上がって、山焼きの開始です(写真1)。奈良佐保短期大学のゆめの丘キャンパスから若草山は真北になり、樹木の葉が落ちた冬は、山がごく近くに迫って感じられます。まさに眺望の素晴らしさを謳う本学の真骨頂です。近隣の住民の方々もご家族連れで大勢観賞に集まって来られました。花火が上がるたびに、子ども達の歓声が響きます。花火が終わると山焼きの点火がなされました。麓の方から山上へ火が燃え広がっていきます。今年は良く燃えました(写真2)ので、きっと良い年となることでしょう。
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