2010年02月08日 月曜日
「介護に向き合う ~生活科学科生活福祉専攻事例研究発表会」
2009年度の生活科学科生活福祉専攻(現・生活未来科生活福祉コース)の学生
たちによる事例研究集が発行されました(写真1)。2年間の理論と技術の勉学の集大成として、介護施設での事例研究をまとめたものです。事例研究は、つまりケーススタデイであり、介護現場における一つの事例の、開始から援助過程、その時の援助者の意図や判断などを分析し、その事例に関わるさまざまな要因を抽出し、そこから客観的な考察を得ることを目的とするものです。
2月3日は、学生たちによる、この事例研究の発表会がありました(写真2)。パワーポイントを駆使しての発表は、文字による事例研究報告をこえて、迫力のあるなかなかの出来栄えでした。障害のある高齢者に関わって、利用者さんの情報収集を行ったあと、介護の目標を決め、自分なりの介護計画をたて、実施するわけです。もちろん、施設の方々のご指導や支援を受けながら、試行錯誤をくり返し利用者さんに満足してもらえる介護に近づいていくわけです。自分の行った介護について、文献を引用しながら考察を行っています。例えば、「余暇の充実をはかるための援助」、「楽しく食事を行うための自力摂取~認知高齢者に関わって~」、「規則正しい生活へのかかわりを通して生活を支援する」等々です。
1年間3段階にわたる実習をおえた学生の皆さんの成長ぶりには、目を瞠るものがありました。フロアーからの質問にも経験から得た自信に満ちて、実に堂々と的確に答えていました。お世話になった介護施設の方々や、これから介護職を目指す高校生や社会人の方々、一般の方々など、多くの皆さんにもぜひ聞いて欲しい内容でした。去年の3月、東京で開催された経済産業省主催の「社会人基礎力育成グランプリ」において、本学専攻科福祉専攻の学生の発表が見事準大賞と会場特別賞を獲得しましたが、今回の生活福祉専攻の発表を聞いても、介護現場での実習が、学生たちにとってどんなに社会人基礎力を育成するものであるかがわかります。介護の仕事を若者は敬遠する傾向がありますが、実際に介護現場で被介護者の方々と関わった学生たちは、実に生き生きとして介護に従事し、かつ自分たちの社会人としての成長も目覚しいものがあるということを示しています。
指導に当ってくださった介護施設の方々や本学教職員にお礼申し上げますとともに、今回の発表を行った学生の皆さんが4月以降、就職先の介護現場で活躍されることを願っています。
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