2009年04月13日 月曜日
「シャープ 歴史・技術ホールを訪問」
入学式の翌日から始まった新学期のオリエンテーションの最終日、ビジネス・キャリアーコースの新入生達と、天理のシャープ株式会社総合開発センター内の「シャープ歴史・技術ホール」を見学しました。総合開発センターは、研究所や研修所、社宅や社員寮など白亜の建物が立ち並ぶ22万平方メートルの広大な敷地にあり、大阪万博の年に先を見越した経営判断で「千里より天理へ」を合言葉に巨額を投じて建設され、シャープ発展の基盤が築かれたということです。シャープ株式会社は、液晶パネル、太陽光発電の分野で、今や世界のトップ企業として活躍していますが、前身はシャープペンシルを製造していた小さい町工場であったと知って、学生たちもびっくりです。90年前、日本で初めて"繰り出し鉛筆"として考案された、長さ10センチほどの細身のシャープペンシルが展示されていました(写真1)。シャープペンシルと電機業界をリードする現在のシャープとは、学生たちにとって、なかなか結びつかなかったようです。
創業者の早川徳次氏は、アイデアと先見の明に富んだ方で、シャープペンシルからラジオ、テレビの製作へと、時代の先端を進んで行かれました。鉱石ラジオ、テレビ、電子レンジなど、国産第1号を完成していかれたということです。1963年には、太陽電池の量産化を行い、1973年には、液晶表示の電卓を開発しました。その技術と先駆的精神は経営の中に受け継がれ、現在の世界最大の液晶テレビにつながったようです。また、太陽電池は、初期の人工衛星の時代から使われ(写真2)、現在の太陽光発電で世界をリードする会社となったわけです。このように小さな町工場から出発して、世界のトップ企業に成長した歴史と企業魂を見聞したことが学生のみなさんに大きな刺激となり、今後産学連携の取り組みを考えるきっかけになってくれればと期待する次第です。
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