2009年01月03日 土曜日
「新春に夢みる」
新年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2008年(平成20年)の後半において、世界中を巻き込む大事件が起きました。アメリカのサブプライムローンに端を発し、リーマン・ブラザーズなどの大手証券会社の破綻など金融危機に発展し、GM、フォード、クライスラーの自動車産業ビッグ3の経営危機につながってきました。今や、1929年の世界恐慌以来の世界同時不況の様相を呈してきました。今年(2009年)は、日本においてこの状況がどのように進行し、短期大学にどのように影響してくるかを見極めねばなりません。短期大学は、少子化による受験生減少への対応に加え、さらに難しい事態となってきています。
短期大学は、短期大学士を授与する高等教育の場であり、短期に高等教育を全うしなければなりません。現在の短期大学の教育は、4年制大学と同様の教養教育と専門教育、専門学校が資格付与をめざす職業教育を並立し、2年間という短期間の教育を行うところに、その存在意義をもっています。しかし、4年制大学数は増加し、専門学校はほぼ現状いじをしている中で、短期大学のみが急激に学校数、学生数を減少させています。そこで、よく言われているように、経営と教育を両立させつつ、他にない特徴を出すことが短期大学の生き残り策につながるということになります。
奈良佐保短期大学は、この4月から生活科学科を生活未来科に名称変更し、新たに企業との連携のもとにビジネス・キャリアコースを開設します。詳細については、本学のホームページか1月6日の奈良新聞をご覧ください。従来の介護福祉士養成は生活福祉コースで、栄養士養成は食物栄養コースで、保育士・幼稚園教諭の養成は幼児教育科で継続し、発展させます。
さて、私は、短期大学の将来にとって、ローカルとグローバルの視点が重要であると思っています。一つには、地域との連携こそが必要であると思っています。県・市町村などの自治体、地域の大学、小・中・高校、幼稚園、保育園、近隣の住民、そして企業との連携を進める必要があります。地域に必要とされる短大、地域に愛される短大、地域と交流しながら地域とともに発展する短期大学となることだと思っています。
もう一つは、グローバル化が進む中で、短期大学がどのような役割を演じることができるかです。国が留学生30万人計画をたて、推進しようとしています。急速に発展する中国、インド、東南アジアなどのアジア諸国においては、高等教育における短期大学の役割が増大しています。奈良佐保短期大学がこのような中で、何らかの役割を担えるのではなかろうかと新春にあたり夢を見ています。

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