2008年12月18日 木曜日
「未来に翔く子どもたちのために」
東京ビッグサイトで開催された「環境ホルモン学会」(12月13,14日)と環境省主催の「化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム~未来に翔く子どもたちのために~」(12月14日)に参加しました。国際シンポジウムでは、斉藤鉄夫環境大臣の挨拶などの後、内山巌雄氏(京都大学)による司会で5つの講演がありました。山崎理華氏(主婦)による「子どもと環境~一般市民の立場から~」、緒方勤氏(国立生育医療センター研究所)による「子どもを取り巻く環境と健康」、アルバート・ホフマン氏(オランダ、エラスムスメデイカルセンター)による「オランダの現状と取組~これまでの調査で分かったことと今後の課題~」、エドワードB・クラーク氏(米国、ユタ大学)による「米国の現状と取組~小児環境保健法制定からナショナルチルドレンスタデイ(NCS)まで~」、佐藤 洋氏(東北大学医学系研究科)による「日本における取組~小児環境保健の現状と課題」の講演がありました。
ダイオキシンやPCBなどの化学物質が生殖異常、先天異常、精神発達障害、免疫性疾患、代謝内分泌異常などの原因になるということが動物実験などで確認されています。そこで、ヒトの胎児期から成人期までの正常と異常な成長・発達および健康について、関連する生物学的、社会的、環境的リスク要因を特定するための疫学的研究(図)が進行中です。これは、発達疫学、生涯疫学と呼ばれていて、妊婦の臍帯血や毛髪の分析から始まって、胎児の体重推定、発達状況、誕生後の発育、成人の状態と発達段階に応じてデータを蓄積していく試みです。しかも、何万人という集団のデータを集める、壮大な計画で、環境リスクの低減につなげようというものです。本学は、幼児教育科で保育士・幼稚園教諭の養成をしていますので、このような環境リスクの観点からも、子どもの発達に影響する種々の要因について注意を向けておく必要があります。
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