2008年10月28日 火曜日
「第60回 正倉院展から」
奈良国立博物館で開催されている第60回の正倉院展を観てきました。入場には多くの観客が並び、ぼくの前は、アフガニスタンから来て、長年の内戦とタリバンによって破壊されたバーミヤンの石仏の修復を奈良文化財研究所で研究しているという方でした。
正倉院展は、第60回記念ということで、博物館もかなり力を入れていたようです。美しい色を今も失っていない「平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)」(図1)は、聖武天皇の遺愛品リスト「国家珍宝帳」に載っている由緒正しい銅鏡だそうです。ササン朝ペルシャから伝わった「白瑠璃碗(はくるりのわん)」(図2)は、外側に80個の円形のカットが、ほどこされた美しいガラスの器です。「虹龍(こうりゅう)」(図3)は、テンという動物のミイラだということですが、龍の日干しということで保管されていたようです。この小龍があるがゆえに、宝庫の開検時には必ず雨が降ったという伝聞が記されています。この「虹龍」は今回初めて展示され、その故か、初日10月24日は雨でした。(図は、正倉院展図録より)
こうして、シルクロードをはるばると旅して日本に伝えられた御物をまのあたりに見ることは、実に古代の歴史が肌で感じられるときです。そういえば、本学の開放授業「国際理解」において、11月25日から、なら・シルクロード友の会理事の安田順恵さんによる「シルクロード」の話が毎週火曜日に4回連続であり、大いに期待されます。
奈良佐保短期大学は、奈良国立博物館のキャンパス・メンバーズとして登録されています。学生は学生証を見せると、常設展は無料で見ることができます。学生の皆さんには、わが国が、世界とどう関わって歩んだかの歴史を学ぶにふさわしい奈良国立博物館に行っていただきたいものです。
図 3
2008年10月21日 火曜日
「天気晴朗にして元気いっぱいの佐保祭」
奈良佐保短期大学の最もエキサイテイングなイベントである「佐保祭」が素晴らしい秋晴れの天気に恵まれて10月17日の前夜祭と18,19日の二日間の日程を終えました。学生の皆さんが一所懸命に企画し、実行された「佐保祭」は、今年も、青春の熱気がほとばしるのを感じられるものでした。大学紹介のコーナーでは、学科専攻のパネルに並んで、来年度新設される「ビジネス・キャリアーコース」の案内、生涯学習教育センターの活動記録など工夫を凝らした展示もありました。プチ運動会、露店さながらの模擬店、図書館では絵本の広場や古本屋、きらきら音楽隊の演奏、運動場のステージではクラス対抗ダンスにカラオケ大会、音楽室の「おたまじゃくしコンサート」、体育館の「吉本漫才」などなど、学内の協力でバラェティ豊かな盛りだくさんの催しが展開されました。同窓会「あせび会」によるお茶席は、いつもながら優雅な雰囲気で、和服を着こなしたOGの接待でゆっくりとお茶とお菓子を楽しむことができました。学外からも、「奈良県牛乳普及協会」による骨密度測定、福祉施設・作業所(ならやま会パン工房・野の花舎)による授産品販売でパンやクッキーの販売、株式会社一歩による「オモチャ」の展示即売、献血車による「献血」等々の参加がありました。卒業生や近隣の皆さんも大勢参加してくださり、秋空の下、学生たちとともに楽しんでいただきました。
「愛を込めて花束を主張」では、友達への感謝、先生への感謝、そして愛の告白まで、校舎の屋上からグラウンドの皆に向かって大声での主張や涙ながらの主張がありました。最後のグランドフィナーレでは、野外ステージいっぱいに、別れを惜しむ学生たちが集まり、感動のメッセージや大合唱が、いつまでもいつまでもリフレーンされ、学生たちの去りがたい想いが夕闇を包んでいきました。とにかく、若者のエネルギーが噴出し、まさに青春真っ只中の群像と活気。この元気を社会に出てからも、ずっと持続して欲しいものです。教職員のみなさんの、陰になり日向になりのサポートに感謝いたします。
2008年10月18日 土曜日
「東大寺奉納大歌舞伎:松本幸四郎の勧進帳1000回記念公演」
世界文化遺産の東大寺において、世界無形文化遺産の歌舞伎の公演が行われました。しかも松本幸四郎の勧進帳、武蔵坊弁慶の役1000回の記念公演です。16歳の歳から武蔵坊弁慶の役を始めて、今年で50年、半世紀かけて1000回の公演を行ったということです。勧進帳とは、仏像やお寺を新しく造営したり、修復したりするために寄付を募る募金趣意書のようなもので、劇中に出てくる「勧進帳」は、兵火により消失した東大寺復興造営の趣旨をしたためた勧進帳という設定です。大仏殿の窓も開けられ廬舎那大仏が見守る中、6千人ほどの観客を前に素晴らしい演技が披露されました。公演に先立ち、満月が煌々と照らす中で東大寺の僧侶による「散華」が行われ、いやが上にも雰囲気が盛り上がりました。安宅の関の関守、富樫左衛門を松本幸四郎の息子、市川染五郎、が演ずるなど役者は揃っていました。勧進帳を読み上げるシーン、義経を打ち据えるシーン、富樫左衛門から酒を勧められ、大杯で一気に飲み干すシーン、最後に飛び六方で退場するシーン、さらには、見得を切るたびに大喝采があり、大向こうから「高麗屋」と声がかかり、歌舞伎の醍醐味を堪能いたしました。平城遷都1300年の行事としても設定されていましたが、このような素晴らしい文化を、国外にも宣伝していく必要があるかと思います。観光庁が設置された日本において、本学は来年度から「ビジネス・キャリアーコース」を設置して、奈良県立大学とも連携して、観光を目玉の一つにしています。奈良県、奈良市なども含め産官学が一体となって、奈良の文化を発信していきたいものです。
2008年10月14日 火曜日
「今後の介護福祉士養成のあり方」
介護福祉士養成については、現在のわが国の状況は、大変厳しいものがあります。介護福祉士養成施設の定員充足率はここ数年の間に急激に減少し、今年度は50%を割り込んでいます。しかしながら、老人ホームなど介護施設での介護人材は、非常に不足しています。最近、福祉・介護分野において中核を担う社会福祉士・介護福祉士の質の向上を図る観点から、介護福祉士、社会福祉士制度の改正があり、定義や義務規定の見直しの他、介護福祉士の資格取得方法の見直し、社会福祉士の任用・活用の促進などが行われました。また、認知症の介護など従来の身体介護にとどまらず新たな介護サービスに対応するため、介護福祉士の教育体系の大幅な再編が行われ、「人間と社会」、「介護」、「こころとからだのしくみ」の3領域が設定されました。国は、高齢者が活力をもって、安心して暮らせる社会を目指していますが、介護に携る人材が極端に少ない状況となっています。
これは由々しきことであるので、厚生労働省もやっと人材確保に動き出しました。10月8日に開催された日本介護福祉士養成協会全国教職員研修会において、厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室長の横幕章人氏による基調講演があり、介護福祉士の現状と福祉・介護人材確保緊急支援事業の創設についての話がありました。この福祉・介護人材確保緊急支援事業では、「潜在的有資格者等養成支援事業」、「進路選択学生支援事業」、「複数事業所連携事業」、「福祉・介護人材定着支援事業」、「実習受入れ施設ステップアップ事業」、「職場体験事業」の5つの事業が計画され、平成21年度概算要求として提出されるとのことであります。介護福祉士養成施設は、「潜在的有資格者等養成支援事業」、「進路選択学生支援事業」、「複数事業所連携事業」などに対応することになると思います。本学は、介護福祉士養成施設として、卒業生への卒後教育支援や他の養成施設との連携、若者への介護職の社会的使命の重要さを浸透させるなどを積極的に推進し、福祉・介護の人材養成と確保のために大いに頑張らねばならないと肝に銘じているところです。
2008年10月06日 月曜日
「女性の活躍推進状況診断:本学は全国でトップ」
財団法人21世紀職業財団(厚生労働省許可の公益法人で、女性が能力を十分に発揮でき、働きやすい職場環境を整備するための事業や仕事と生活の両立を支援するための事業を実施している団体)が「女性の活躍推進状況診断」をアンケート調査(参加企業数15,853社)により行い、今回その結果を本学に送付してきました。まず、本学の概況として、5つの取組項目(①募集・採用、②登用、③継続就業、④職域拡大、⑤環境整備)について、把握、方針、行動の3点について評価が行われ、総合評価としてすべての項目について三ツ星をいただきました。本学の実態の診断結果(下記)についても、3つのカテゴリーすべてにおいて、1位という素晴らしい診断結果でした。産業別内訳としては、鉱業、教育・学習支援などを含め15の分野があり、規模別内訳としては、5段階となっています。本学は産業別では、教育・学習支援(339社)に、規模別では、一番下の99人以下(8023社)に属します。同産業中の本学の順位、同規模中の本学の順位、同都道府県中の本学の順位、すべてにおいて1位という結果でした。このように本学は女性の活躍する職場として全国的にもトップに位置する職場であるわけです。女性パワー全開で、奈良佐保短期大学の発展に邁進していただくことが期待されます。
全社中の本学の順位
(1) 正社員に占める女性社員の割合:1位
(2) 平均勤続年数の男女差(男性―女性=―0.8):1位
(3) 課長相当職に占める女性の割合:1位





