2008年07月09日 水曜日
大学評価フォーラム「大学評価の戦略的活用と方法」に参加して
7月7日(月)、佐保では七夕を祝っている時であるが、私は、洞爺湖サミットで厳戒中の東京へ出張し、一橋記念堂で開催された大学評価フォーラム「大学評価の戦略的活用と方法」に参加した。奈良佐保短期大学は、平成19年度において、短期大学基準協会から第三者評価を受け、適格認定証を授与された。しかしながら、これで安心していていいのだろうかという疑問をもっていたところ、表記のようなフォーラムが独立行政法人大学評価・学位授与機構により開催されるということで、参加することにした。東京までわざわざ行くだけの価値があるだろうかと心配ではあったが、行ってみてよかった。大学のユニバーサル(普遍)化の中で、国立大学法人の評価システムも企業並みにという大学評価・学位授与機構の考えが痛いほど感じられた。しかも大学評価を先進的に推進してきた英国高等教育質保証機構(QAA)のキャロライン・キャンベル氏の講演まであった。大学というものがもはや象牙の塔ではないということは自明の理であるが、このような評価の渦に巻き込まれつつあることが肌で感じられるのは、やはり情報一極集中の東京ならではのことか。SWOT(Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats)分析、BSC(Balanced Score Card)、PDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクル、IR(Institutional Research)などの言葉が飛び交い、法人評価の目的はAccountability(公的資金に対する目標の達成度の説明責任)であり、認証評価の目的はAccreditation(大学の質保証)であるなど目からうろこでした。と同時に、社会の要求に応じた人材養成・供給企業であると大学を規定し、評価の戦略的活用と方法を考えるだけでいいのだろうかという疑問がわいてくる。社会の変化や要求に対応するだけでなく、社会の変化の原動力となる知の涵養(数値目標には合致しない)こそ大学の使命ではないのだろうか。