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公開講座2010「漆と螺鈿」を開催
公開講座第3回目は漆工芸家の山本哲先生による「漆と螺鈿」を開講いたしました。前半は、漆についての基礎知識から正倉院の漆器や螺鈿の種類や特徴についてお話がありました。映像で螺鈿の創作工程が映し出されたときには、受講生のみなさまは食い入るように感心されていました。まさに職人という言葉がぴったり当てはまる「技」でした。
また近年、抗菌グッズが多様化して出回っていますが、漆には抗菌作用があることが最近になって判明しました。縄文時代の遺跡からも漆塗りのものが発見されているということは、古代人も抗菌食器を使っていたということになりますね。
熱心に話を聞かれる講義室いっぱいの受講生
受講生の質問に答えられる山本先生 螺鈿の材料となる貝の内面
休憩時間には、山本先生の作品、螺鈿の材料、道具など普段は見られない展示にみなさん興味津々でした。気さくな山本先生は休憩時間も受講生の方々からの質問に丁寧に答えてくださっていました。
道具の色々
山本先生の作品の一部
後半になると山本先生自らの仕事を通じた経験を中心にお話されました。大学卒業後は東京の会社にお勤めだったのですが螺鈿を学ぶために脱サラしたら、なんと地元の奈良で螺鈿を学べることを知ったのだそうです。意を決し弟子入りしようと師匠である樽井禧酔師を訪問したところ「明日から来たらいいんちゃう」という二つ返事でのあっさりとした弟子入りには受講生の皆さんからも笑い声があふれていました。
また、漆器の扱いや食べ物をお皿に盛ることの意味についても触れられ、日本の美の世界の深さについて思いを語ってくださいました。
このように終始楽しい雰囲気のなかで「漆と螺鈿」のお話が終わりました。



