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公開講座2009「回想法入門(2回シリーズ)」が開始いたしました。
高齢者の精神面や行動面のケア進展を目指す「回想法」は1960年代になってアメリカの心理学者、バトラーによって創始され、その実践が展開され出してからまだ30年ほどにしかならない比較的新しいものである。その解説と体験を通じて「回想法」を教えていただく森重先生による2回シリーズの1回目の講座が10月9日(金)から始まった。
この講座では、最初に高齢期に入ると身体能力や知的機能などの衰えによる身体的喪失、定年退職などより社会的役割を失う社会的喪失、近親者との死別や引越しに伴い親しい知人や住みなれた環境を失う心理的喪失など起こり、そのことが老性自覚となり、将来に対する「絶望」とそれまでの人生で起きた様々な出来事の「統合」とが行き来するとの解説があった。高齢者が共感的・受容的な聞き手を相手に自身の過去を回想することを通して、過去の出来事が統合的な心の状態に移行し、「統合」がもたらされ、精神的なつらさを和らげること、そのことが「回想法」の目的の一つとなっているようであった。
後半では、この「回想法」を実践する上で重要な要素の一つとなっている良い聞き手となること(傾聴すること)を体験するため、二人一組で順に「これまでの人生の中で一番おいしいと思った食べ物」と「これまでの人生の中で一番楽しいと思ったこと」を話しあった。最後に、2回目の本講座で回想することを体験するための準備として、高齢者施設で行われたグループ回想法の実践例をビデオで見ながら、森重先生の分かりやすい説明と落ち着いた話しぶり、楽しい雰囲気の中で進められた第1回目の公開講座2009「回想法入門」を好評の中で終了した。
ユーモアを交えながら講義する森重先生 二人一組で傾聴の体験~結構楽しい!



