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公開講座2009「環境ホルモンのリスクー未来に翔く子どもたちへの影響」
「奈良佐保短期大学公開講座2009」の第4回講座が8月7日(金)、本学学長の大石正教授により「環境ホルモンのリスク ―未来に翔く子どもたちへの影響―」のテーマで行われました。
環境問題は、5,60年前までは公害といわれ水俣や神通川に見るようにローカルな被害であったのが、現代では地球上のすべての生き物へのグローバルな被害に、そして次世代への化学物質の影響まで憂えるほど拡大し深刻化しています。世界の科学者が警告し、その対策は現代から未来に連なる重い課題となっています。大石教授は最初に環境省が認定する環境ホルモンとよばれる化学物質とその研究の現状を紹介し、長年研究を続けられている奈良県の河川(佐保川、大和川、高見川など)の水質測定による環境調査結果を報告されました。研究室で行われた研究としては、内分泌撹乱化学物質による魚類(ヒメダカ)や鳥類(ウズラ)の肝臓や生殖腺への影響について、蛍光顕微鏡観察と生化学的な分析結果によって、オスがメス化するという現象が見られるという研究結果を示されました。
また、昨年12月に東京で開かれた「化学物質の環境リスクに関する国際シンポジウム」で発表された、日本、オランダ、アメリカ、デンマーク、韓国の各国において子どもたちの健康に及ぼす化学物質の影響についての最新の調査研究結果についても紹介されました。
講座終了時には会場からいくつもの質問が出て、この現代的な課題への関心の高さが察せられました。
研究データを解説する大石学長 40名を超える受講生
コントロールに比べ、環境ホルモンの影響で異常細胞が見られる胸腺の組織(下の写真2枚)



